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ゴロゴロの元、結膜弛緩症

結膜弛緩症とは何か。簡単に言えば白目のたるみ・ゆるみです。
眼球の、黒目に薄皮はありませんが、白目は結膜という薄い皮をかぶっています。
若い頃はこれが整えられたベッドのシーツのようにピシッと目玉の表面に張った状態になり、ゆるみない状態ですが、年齢を重ねるごとに結膜は目玉からゆるゆるに離れてしまいます。
まるで高齢者の手の甲や腕の皮膚が伸びて緩んで腕の筋肉から離れるかのように、です。

↑音声は英語ですが、映像でわかりやすいと思います。

結膜のゆるみがあったら何が問題?

もし身体に皮のたるんだ部分があって、皮膚が服のチャックに挟まれたら痛いですよね?

たるんでゆるんで目玉から離れた結膜


ゆるんで余った結膜というのは開閉するシャッターである眼球の間に有るわけですから、何とも言いようのない変な目の違和感や、慢性的な異物感の原因になる事があります。
しかし、眼瞼下垂状態の人は結膜弛緩症が起きていても何も症状を感じてない人が多いです。

眼瞼下垂だと症状が出にくいのは瞼が下がってる事で、上まぶたが十分高い位置まで上らないので、眼球と瞼の間に結膜という薄い粘膜がはさまれる状況が生まれにくいためだと考えられます。

よって、術前にも当院では特に黒目の上のあたり(上まぶたで隠れている部分)に結膜のたるみが有るか無いかは注意して診ております。たるみがある場合は、手術方式とは関係なく、眼瞼下垂が治って目の開きが良くなると同時に軽いコロコロ感がでる可能性があります。それは元からあったが隠れていた結膜弛緩症の症状です。

眼科医から見ても目の表面に色をつけて青い光を当てて観察すると、白目(結膜)に傷が入っているのがわかりますし、ゆるんだ結膜のせいで涙を一時的にためておくはずのスペースが占有され、涙がひんぱんにあふれるようになったりします。
裏からの眼瞼下垂手術を受けた後の人は、手術後に目のゴロゴロ感異物感が出ると下垂手術で設置した糸のせいかな?と考えますし、一旦はそう考える事は正しいのですが、実際診察してみると手術の糸とは関係なく元々あった結膜弛緩症が原因であるケースも多いです。

結膜弛緩症を治す方法は?


どのタイプの症状が出ているか、たるみが強いのは黒目の上か下か横かなどによっても違いますが、治療法は大まかに分けて目薬を毎日使うか、結膜に切ったり縫ったりの手術で根治させるか、になります。

手術はそもそも実施してくれる医師が少ないため、ほとんどの医院では目薬の処方のみで対応しているようです。
しかし点眼治療だと点眼しているうちは症状がいくぶん軽減されて良いですが、何も治ってはいません。

当方でまぶたの手術を乗り越えたかたでも、眼球への手術は怖いという事で踏み切れない場合も多いのです。実際にまぶたの手術よりも結膜の手術は術後の痛みはやや強い傾向があります。

当方は眼瞼の手術が中心でお申込みも多いので、結膜への手術に関してはなるべく通院しやすく予約がとりやすいお近くの病院で受ける事をおすすめしておりますが、他院では手術の説明からしてくれる医師があまり居らず、ごく短時間診察で点眼だけ出され、手術について聞いても
「手術しなくていい(実は手術で治した経験がない場合も)」
くらいしか言われないケースも多いです。

そもそも、結膜弛緩があるのにそれも指摘されずに目の表現しがたい変な感覚(何かはさまってるような違和感)を「それはドライアイのせいです」と診断され、症状の原因が結膜弛緩症だとは気づかれないまま点眼治療のため眼科通院をずっと続ける状況になっている患者さんも多いです。

たまに点眼するだけで充分症状が改善していれば手術する必要はないですが、毎日4~5回点眼しないといられない状態でずっと点眼受け取りに通院されている方で、もう毎日の点眼も通院もやめたい、症状の原因である結膜のたるみをなくしたい!手術でも乗り越える!と決意されたかたはご相談ください。
特に、当院で眼瞼下垂を治した後から結膜弛緩の症状がはっきりしてきた患者様は、当院で手術治療までできます。

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